メモ | Mercedes's Diary

メモ

 入社して3ヶ月が過ぎ、4ヶ月目となる10月も残りわずかとなりました。


私はいつもの様に、朝少し早く出社し、会社の駐車場を掃除して、1Fの会社内のゴミを集めて、掃除をしていると、先輩達(先輩ですが、若者ばかりデス)が出社してきます。

私が一番怖いのは、自分しかいない時に電話がかかって来る事。

それで私は、先輩達が出勤してくるまで、留守電の解除をしないままにしています。

そして、机のメイン電話に前にメモを置いています。

 

 ---おはようございます。

           まだ留守電 解除しておりません。

                 よろしくお願いします。    

                         Mercedesーーー



 今日気づいたのですが、私は確かにメモを残すのがすきです。

とにかく、やたら、メモを残しています。

それはたくさんの人がやっている事だと思います。

でも、メモを書いて、それを添えるだけで、何だか随分感じが違ってきたりしますよね。

会社の書類を送るにしても、封筒を開ける人が誰になるか分からないけれど

メモを見て、内容がすく分かり、なおかつ、少し楽しんでくれる様なメモだったら

私も1度もらってみたいです。

 今の会社に入社して、目が回るほど忙しい日がありました。

ペーペーの私は先輩に言われる通り、社内所狭しと、書類を持って、あっちへ行き、こっちへ行き・・・。

幾つかの書類には メモが貼ってあります。ーーこの書類、○○まで戻してくださいーー

私は、いつも書類をあちこちに持って行く時には必ず

「よろしくお願いします」

と、言っています。

しかしその忙しい1日、ふと気づくと私は無言で人のデスクの上に書類をポンと置いていました。

置かれた方も方も”今日は忙しい・・・”と思っていらっしゃるので、黙って置かれ様が、よろしく言われよううが、全く頭も上げない状態。

・・・・それが会社なのか・・・・

私はそんな事をつぶやきながら、自分の体についていると希望している万歩計を動かしていました。


先輩が言われる。

「これ、戻してもらってね。戻ってきたら、このコピーを書類に貼り付けてくれる?」

と、言う事は私に返してもらう書類になるわけです。

私はお気に入りのウサギの絵が描いてあるメモに書きました。

ーーーご多忙中だが、拙者にこの書類を返して頂きたく候、たのむ!---


ざわめく社内で数人がワッと笑った声が聞こえました。

・・・・・笑顔で仕事が出来るのが良いねー・・・・


今日留守電の前にいつもの様に置いたメモを私は読んで、メモを電話の前から取って破り捨てました。

”メモは話せない時、何か驚かす時の物にして、会社ではきちんと会話をしよう!”


「おはようございます。まだ留守電解除していませんので、よろしくお願いします」